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涙なしには読めない実験動物小説・・・『ダミアン物語』 [動物実験]

ダミアン物語―神さまを信じた犬

ダミアン物語―神さまを信じた犬

  • 作者: ダイアン ジェサップ
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2001/09
  • メディア: 単行本

森で野犬暮らしをしていたピットブルのダミアン・・・てっきり助けてもらったのかと思いきや、流転の末にたどり着いたのは・・・大学の中でも最悪の実験室でした。

簡単に言ってしまうと、その犬と運命の出会いを果たした女子学生が実験室から犬を助け出す物語なのだけれども、著者は必ずしもアニマルライツが好きってわけではなさそうなんですよ。

でもやっぱり、そのこと以上にもっと、犬を動物実験に使うことは間違っているということを訴えている作品だと思います。その女子学生が、代々心臓外科医の家庭に育った娘だっていうところもポイント。

一気に読ませる力量も本当にすばらしいものがありました。でも結末は、かなり「えーっ、そんな・・・」みたいなところもあって読後感ドンヨリ(涙)・・・なんですが。

著者は、犬が研究機関で「適切に扱われている」とされているレベルと、犬の本当の姿と、そのギャップのジレンマを痛いほど感じている人なのではないかな・・・と読みながら感じました。妙にそのあたりがリアルに感じられてしまったんですよね。

扉に書かれていた書評の翻訳にはこうありました。

「犬は考え、感じる動物であって、そうではないかのように扱ってはならないことが、ひしひしと伝わってくる。犬たちに雄弁な声を与える魅力的なストーリー」(アトランティック・マンスリー誌)

犬をモノとして扱うならば適切なのだろうという環境(食べ物と水があって、寒くなく暑くない)と、犬がほんとうに望んでいる世界というのは、全く違っていると思います。


2009-11-23 04:46  nice!(3) 
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